エジプト旅行記8
22日 | 日 | ルクソール・スーク →(飛)→ カイロ | カイロ空港泊 |
朝6時頃、部屋のカーテンを開けてみると
西岸から気球が次々と上がり始める
幻想的な風景
今日はカイロへの最終移動日
12時にチェックアウトをして飛行場へ行くだけ
荷物を纏めて街へ散歩へ出掛けました
さすがに4日目頭の中に地図がバッチリ
*
ルクソール・スーク
観光客向けと反対側へ行ってみる
八百屋さん
香辛料と染料をごちゃ混ぜで売っているお店
お土産にサフランを買ったら
エジプトのバイアグラだと生姜の様な物をおまけしてくれた
隣の店の地面に座っていたおばちゃんが
生きている鳩を買わないかと声を掛けられた
買い物客は
籠の中に手を入れて
羽の下太り具合を確かめて選んでいた
散歩から帰ってホテルの部屋で時間調整
記念写真を撮ろうとしたら
水上飛行機が通り抜けた
出来過ぎ
正面の崖っぷちにハトシュプスト女王葬祭殿が見える
*
空港に早めに着いてチェックイン
指定されたゲートで待つ
TVモニターにはMS334便カイロ行きの表示
人は集まって来たが時間になっても動きが無い
紺のセーターを来た男が大声で喋り出す
「レディース アンド ジェントルマン」
到着便が遅れて出発時刻は未定
ソフトドリンクを提供するので、、、、
皆は一斉に立ち上がって売店で行列
やれやれと思っていたら
ゲートが開いてバスに乗り込む一団が居る
売店に居た客も急いでバスに乗り込む
バスに飛行機に横付けされると
指定席なのに我先にとタラップへ向かう
出遅れたので冷房中のバスで座って待つ
いつまで経っても行列が動かない
タラップの下で係員が乗客を止めている
急いでバスを降りた一団は
20分位炎天下で待たされてバスに戻され
バスはターミナルに戻った
2時間遅れでルクソールを出発
東京の航空券手配の代理店に
「カイロで当日東京乗り継ぎは薦めない」と言われた通りだった
滑走路の脇には戦闘機のシェルター
カイロ空港に到着
ここで気が付いた
ルクソールで大声で案内していたのは
アメリカ人グループのツアーガイドだった
エジプト航空の空港オフィスに寄り
延々待たされ、割込まれ、怒鳴りあってカウンターに辿り着き
日本への帰国便の座席の確保
これで大丈夫と一安心
シャトルバスで空港近くのホテルに向かう
街に出るつもりだったが何だか疲れたので
ホテルのレストランで夕食
部屋に戻ると電話が鳴った
現地手配をしてくれた代理店の日本人スタッフからだった
ハーン・ハリリーで爆弾テロがあって死傷者が出た
外出しない様に
こうやって有事の際に安否確認をするのかと妙に関心
飛行機を遅延させ、カウンターで延々待たせた
エジプト航空に感謝??
* * *
23日 | 月 | カイロ考古学博物館、オールドカイロ | カイロ空港泊 |
今日は帰国国際線乗り継ぎの為の予備日の一日
日本語勉強中のカイロ娘のたっちゃんと
午後にツタンカーメンの仮面の前で待合わせの約束
路線バスで博物館へ向かう
ホテルのフロントで
市内行きのバス乗り場を聞いたら
「バスは無い」の一点張り
仕方なくガイドブックに従い
歩いて空港バスターミナルに行く
バスターミナルでバスを見つけ乗車
運賃は 冷房つき2ポンド(=34円)
冷房なし50ピアストル(=9円)
ホテルに泊まる人種の使うものではないらしい
バス停に止まり止りの今回始めての冒険旅行??
路線バスに乗るのが冒険とは情けないが
それでも今回の旅で始めての経験
路面電車が縦横に走っている
タフリール広場でバスを降り博物館へ
昨日のテロの影響か銃を構えた警察官が5mおき位に並んでいる
何だかカメラを取出す雰囲気ではない
*
カイロ考古学博物館
金属探知機の検査を受けて入館
先ずはツタンカーメンの展示室
黄金のマスク
ガイドに連れられた数十人の一団が
どっと押寄せては去ってゆく
波と波の間は誰も居なくなったりする
副葬品の数々も素晴らしい
何と言うデザイン力だろう
待合せの約束をしたエジプト娘タッチャンと
展示室の「中」と「前」の行違いで
1時間近くも会えずに
仮面の周りをウロウロしてしまい
おかげで
撮影禁止のツタンカーメンの遺品の数々が
しっかり脳裏に焼付けられました
*
折角、カイロっ子と一緒なのだからと
鉄道中年は無理して地下鉄電車に乗って移動
校外で地上に出た電車
何と近畿車輛製造の日本製だとタッチャンが言う
何でも近畿車輛のカイロ事務所で働いた事があったとか、、、、
時計の文字盤もこの通り
アラビア文字があるだけで
時刻が読みにくい!?!
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オールドカイロ
電車を降りるとそこは
キリスト教の古い一派コプト教の街
城壁で囲まれている様な一角の教会に入ったが
ガラベイヤを着ているタッチャンに冷たい視線
彼女はイスラム教徒、異教徒なのである
当然、同行の我々もとても居心地が悪く早々に退散
これは失敗でした
タッチャンが街を出た所のイスラム寺院に立寄ろうと言う
中に入ると彼女はお祈りをしてくると言って
女性のお祈りの場所へ行ってしまった
その間 30分 暫し休憩
確かにイスラム教徒と付き合うのは大変そうだ
明日の下見で雑踏のカイロ中央駅に寄り
タクシーを拾ってホテルへ帰る
* * *
24日 | 火 | カイロ鉄道博物館 カイロ →(飛)→ 成田 | 機中泊
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今日もカイロっ子気取りでバスで市内へ出掛ける
相変わらず大混雑の道を我先にと車は走り
その間をどんどん人が横断して行く
お互い止まりもせずに交錯している
人と車が共存していると言うのだろうか
不思議な光景
昨日と同じ場所で運転手がバスを止め
コシャリ屋さんへ行って弁当を買いに行った
5分程だろうが 誰も何も言わずに静かに待っている
カイロ国鉄の通勤列車??
カイロ中央駅前の停留所
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カイロ鉄道博物館
カイロ中央駅の1番線ホームの外れに
カイロ鉄道博物館の入口がある
入口付近には窓口も人の気配も無い
中に入って暫くすると掃除のおばちゃんが
ガイドと称する女性を呼びに行き
彼女が案内を始め、途中事務所に寄ってチケット購入
余程人が来ないのだろう
埃を被り、壊れた模型の展示物群は昔の小学校の準備室
一つだけ興味を引いたのはこの機関車?
客車とセットだから蒸気動車??
客車の内装はとっても豪華でした
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ホテルへ戻るタクシーの中から軍事博物館
戦争が身近な国なんですね
ホテルに戻り
シャトルバスで空港へ移動し
事前に席を確保していたのでスムーズにチェックイン
MS964便に搭乗し成田へ向かいました
* * *
初めてのイスラム圏だったから?
アラビア語圏だったから?
言葉が殆ど通じなかったから?
お墓やミイラばかりだったから?
暑さにやられたのか?
緑が少なくて埃ぽかったから?
家に帰って
とてもホッとしました
こんなの初めて! 疲れた!!