象遣いとタイの旅+α 06




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1月16日象遣いトレーニングA象キャンプ泊A




今日から象遣いトレーニングが始まります
日帰りツアーの皆さんが到着する前に
早朝プライベート・レッスン


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基本
象遣いのいない象には近付かない
必ず象の右側に立って指示をする
(乗馬とは反対です)



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象を座らせて乗る


右耳の下を引張って、背中を叩きながら
「Map Loong(マローン)」と指示して象を座らせます

象が座ったら
耳の上を掴んで右前脚に登り
更に
勢いをつけて首に飛び乗ります

両耳を掴んで体を安定させたら
「Look(ルック)」と指示して象を立たせます




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象を立たせたまま乗る


右耳の上を持ち、右前脚を軽く蹴りながら
「Song Soong(ソーン・スーン)」と指示して象の右前脚を上げさせます
右脚が上がったら右脚に乗ります

「Soong(スーン)Soong(スーン)」と指示して
登り易い高さまで脚を上げさせます

首を跨いで乗り移ります




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象の頭から乗る


象の頭を叩きながら
「Tam Loong(タム・ローン)」と指示して象の頭を下げさせます

鼻の上に乗り
「Bon Soong(ボン・スーン)」と指示して象の頭を上げさせます
頭の上によじ登り
上体を両手で支えて向きを変えます

(残念ながら非力で頭上ターンは出来ませんでした)





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象を寝かせて乗る


「Non Loong(ノン・ロング)」と指示して象を寝かせます

両耳の上を掴んで右足を首にかけます
「Look(ルック)」と指示して象を立たせます




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基礎トレーニングが終われば


2頭だけで森へトレッキング



こんな細い崖道も通ります




油断すると直ぐに道草を食います


象はバナナが大好き
根こそき抜いて食べます

鼻をからめて思いっ切り引張ります

抜けない時は
鼻をもう一度からめ直して力一杯引張ります

それでも抜けない時は
頭を大きく振って引張ります

高い所の細い草は良いのですが
低い所の大きなバナナを引張る時は
象の頭の上下動も加わるので
思いっ切り揺れます


抜けたバナナの根は
地面に叩きつけてほぐします

固い所を食べてる時は
象の頭からガリガリと振動が伝わってきます




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午前と午後のトレッキングが終わったら

のんびりお話ししながら夕食の支度

バナナの皮を使います
バナナの皮を3枚重ねて船を作り

溶き卵にキノコ等を入れて焼きます


オムレツの出来上がり





隣りの集会室には

仕事を終えた近所の若者たちが勉強をしていました
それぞれが個別課題を出されているそうです



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夜8時過ぎ

象達に餌をやりに行きます
子象は寝ていました

子供と年寄、妊娠や病気している象だけ横になり
普通の象は立って眠ります



星が綺麗でした






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1月17日 象遣いトレーニングBチェンマイ市内泊
続く


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