象遣いとタイの旅+α 06
* * *
今日から象遣いトレーニングが始まります
日帰りツアーの皆さんが到着する前に
早朝プライベート・レッスン
* * *
基本
象遣いのいない象には近付かない
必ず象の右側に立って指示をする
(乗馬とは反対です)
*
象を座らせて乗る
右耳の下を引張って、背中を叩きながら
「Map Loong(マローン)」と指示して象を座らせます
象が座ったら
耳の上を掴んで右前脚に登り
更に
勢いをつけて首に飛び乗ります
両耳を掴んで体を安定させたら
「Look(ルック)」と指示して象を立たせます
*
象を立たせたまま乗る
右耳の上を持ち、右前脚を軽く蹴りながら
「Song Soong(ソーン・スーン)」と指示して象の右前脚を上げさせます
右脚が上がったら右脚に乗ります
「Soong(スーン)Soong(スーン)」と指示して
登り易い高さまで脚を上げさせます
首を跨いで乗り移ります
*
象の頭から乗る
象の頭を叩きながら
「Tam Loong(タム・ローン)」と指示して象の頭を下げさせます
鼻の上に乗り
「Bon Soong(ボン・スーン)」と指示して象の頭を上げさせます
頭の上によじ登り
上体を両手で支えて向きを変えます
(残念ながら非力で頭上ターンは出来ませんでした)
*
象を寝かせて乗る
「Non Loong(ノン・ロング)」と指示して象を寝かせます
両耳の上を掴んで右足を首にかけます
「Look(ルック)」と指示して象を立たせます
* * *
基礎トレーニングが終われば
2頭だけで森へトレッキング
こんな細い崖道も通ります
油断すると直ぐに道草を食います
象はバナナが大好き
根こそき抜いて食べます
鼻をからめて思いっ切り引張ります
抜けない時は
鼻をもう一度からめ直して力一杯引張ります
それでも抜けない時は
頭を大きく振って引張ります
高い所の細い草は良いのですが
低い所の大きなバナナを引張る時は
象の頭の上下動も加わるので
思いっ切り揺れます
抜けたバナナの根は
地面に叩きつけてほぐします
固い所を食べてる時は
象の頭からガリガリと振動が伝わってきます
* * *
午前と午後のトレッキングが終わったら
のんびりお話ししながら夕食の支度
バナナの皮を使います
バナナの皮を3枚重ねて船を作り
溶き卵にキノコ等を入れて焼きます
オムレツの出来上がり
隣りの集会室には
仕事を終えた近所の若者たちが勉強をしていました
それぞれが個別課題を出されているそうです
*
夜8時過ぎ
象達に餌をやりに行きます
子象は寝ていました
子供と年寄、妊娠や病気している象だけ横になり
普通の象は立って眠ります
星が綺麗でした