象遣いとタイの旅+α 11





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1月22日ミャンマー国境、ラオス国境、チェンライ→バンコク機中泊


タイ最終日

フライトは夜8時
ホテルは空港から北へ70kmもの山奥
どうせ空港まで車をチャーターしなければならないのだからと
午前中から少しばかり寄り道して
タイ北部の観光地
「ゴールデン・トライアングル」を迎えの4WD車で目指す

タイ北部ミャンマーとの国境へと続く道



ウネウネとした山道を、、、










予想(=期待)を裏切る
中央分離帯付き完全舗装の4車線の直線道路

立派なこの道路

実は
『アジアン・ハイウェイ1号線』

この道路の起点は

東京・首都高速環状線の日本橋

韓国、北朝鮮、中国、ベトナム、カンボジアからタイを通り
ミャンマー、インド、バングラデシュ、パキスタン
アフガニスタン、イランを経由して

トルコ
イスタンブールまで続いている



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1時間程で
国境の街「メーサーイ」
正面にコンクリートの建物

タイの出入国管理ビル

車を降りて
左側通路の窓口で手続きをして
タイを出国


橋を渡った向こうがミャンマー

歩いて国境を越えます


この橋の上で
交通ルールが変わります
タイは左側通行、ミャンマーは右側通行

国境のサーイ川
幅10mもあるでしょうか
狭くて浅くて警備艇も通れない?


青い門の先が
ミャンマーの出入国管理事務所


ミャンマー入国には
観光でも事前申請によるビザが必要ですが
ここでは5km圏内の立入区域限定の
写真付きの「ENTRY PARMIT」が発行されます
手続きはパスポートを預けて1人500バーツ払うだけ
写真はその場で撮られます

まあ
外貨稼ぎの一環でしょうね

この国境の開門通行は8:00〜17:00の時間限定
しかも
タイとミャンマーには30分の時差があります

でも
管理事務所の時計???
(一応、場所が場所ですから許可を得て撮影)




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ミャンマー




ミャンマー側の国境の街「タチレイ」

入国した途端に
大勢の客引きに取り囲まれます

このトゥクトゥクで市内観光


お寺@


市街を見下ろす山の上
黄金の「シュエダゴン・パゴダ」

工事中でブルーシートで覆われてました

放鳥用の小鳥が売られていました


山を下りて 次のお寺Aへ

チーク材の寄木の床が見事
法衣姿の小さな小坊主君が嬉しそうにアイスクリーム食べてました



お寺を出て
脇の路地へ入ってみると
生活臭ぷんぷん魅力的な「ドブ板市場」発見!
早速、散策
好きだな

活きの良い魚が跳ねてます

100店舗はありそうな大規模な市場です

衣料品から食料品

市場の中の床屋さん



鮮魚の隣りで鶏肉、鶏生肉の向いで衣料品

バイク置場の隣りでお惣菜
雑多です

手作りの橋



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トゥクトゥクに乗って国境エリアへ戻ります

こちらは
国境傍のマーケット

地元市場と違って小奇麗な商店街
煙草、酒、ブランド衣料、バック、電化製品、各種雑貨、お土産品

大型七輪を積んだ「麺屋台」

近隣の村からの買出し




「ENTRY PARMIT」と引き換えに
パスポートを受取り
ミャンマー出国
タイ再入国



30分程車に乗って、、、



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ゴールデン・トライアングル



言ったもん勝ちでしょうか

クンサの「ミャンマー・シャン州周辺」が『元祖・本家』なら

こちらの冠は『地図上正統』
お手軽旅行会社お勧めの観光名所

丘の上の展望台

左手前が「タイ」、中央が「ミャンマー」、右岸奥が「ラオス」
メコン川(右上)とルアク川(手前)の合流点が三国の国境




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麻薬博物館



お洒落な「ヘロイン」の商標ロゴ
微塵も「後ろめたさ」を感じさせません
堂々と流通の立派な商品


アヘンを運んだコンボイの絵


アヘン窟の蝋人形



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ラオス領


メコン川の向こうはラオス

ガイド同行なら大丈夫という事で
出国手続きも無く
ガイドがチャーターしたモーターボートで
ラオス側へ

メコン川は国際河川なので中国船も通る

続々とタイからツアー客がやってきます

桟橋から護岸の階段を登る


ラオスの管理事務所
ゲートも柵も無い
何のチェックも無いので拍子抜け

折角の入国、スタンプ位は欲しかったナ

上陸地点には

20軒ほどの土産物屋が並んでいる

「蛇酒」、「虎のペニス酒」など怪しげ商品やラオスの「ビール」


ラオスの郵便ポスト


単なる「ラオス特設観光土産売店」訪問でしたが
一応
ラオス入国?



ボートでタイへ帰ります

タイ側の漁村・船着き場


チェンセーン
メコン川沿いの交易で栄えたという街

遺跡公園内のワット・パーサック仏塔
チークの林に日が沈みます

城壁に囲まれた街でした



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車は一路

夕暮れのアジアンハイウエーを南下


定番「ゴールデン・トライアングル」観光ツアー
無事終了


黄金の三角地帯
麻薬の巣窟
そんな辺境らしさは皆無

あったのは
「現代国境」


朝から
タイ出国〜ミャンマー入国〜ミャンマー出国〜タイ入国
手続きは無かったけれど
タイ出国〜ラオス入国〜ラオス出国〜タイ入国
何をしてたんだか


夜になって

チェンライ空港で
タイ出入国管理のパスポートチェックを受け
バンコク経由で日本へ帰国




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象に乗るのが目的だったタイの旅

一番印象に残ったのは
無国籍の
山岳少数民族の伝統的で静かな暮らし



いつか
ミャンマーのシャン州も訪ねてみたい




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