ゲストNO, 9360

<2003年7月7日更新>
更新内容
介護と医療

 

********



6月27日午後9時、親父が他界してしまいました。
50日の入院生活の後、自宅での在宅介護を始め
80歳の誕生日を目前にしての死でした。





未だ治療法の無いパーキンソン病という病気でした。
手足のしびれから始まり、体全体が衰弱していくという様な病気です。
犬の散歩の途中で転んだり、そんな兆候から神経内科の診察を受け判明しました。


昨年の秋
親父夫婦の住宅を高齢者向けに改修する事を決め
工務店の方の勧めで介護保険の補助制度を知り
ケアマネージャーとの打ち合わせを開始し
ヘルパーのサポートも練習として受け始めたのが
結果的には良かったと思っています。

但し、ケアマネージャーの当たり外れには要注意です。
正直、私達の出会った最初のケアマネージャーは最低でした。
ケアマネージャーの選び方も、今度整理してアップしたいと思います。


風呂場の改修、寝室脇へトイレの新設、 床の張替えによる段差解消、手摺新設などを行い
親父たちの快適生活が始まったのは、今年の正月明けでした。



住宅改修のあり方は、色々研究しましたので、箇所別に近々整理してみます。


その後、親父が一時寝たきりになりかけましたが、
ベット脇の手摺のおかげで自力で生活出来るようになりました。


大変だったのは、往診してくれる医者が近所で見つけられなかった事
在宅介護などと言われていますが、そのサポート体制はありません。
こういう時に本当に助けてくれるのが、ケアマネージャーなのでしょうが
「医者の紹介は出来ません。自分で電話帳を調べてください!」
こんな体験をさせられない様
ケアマネージャー選びは最初が肝心です。


自分でやれる事といったら、
近所で自分より充分長生きをする若い医者を見つけて
ちょっとした事ででも、通院して、いざと言うときに備えるべきでしょう。
医療の世界もお馴染みさんになっていないと、、、、
年上のお医者さんですといざと言うときには、廃業されているかもしれません。
遠くの大学病院も在宅医療には無力です。


医者を探している最中に、本人が医者にかかりたいと言い出しました。
多分、よっぽど具合が悪かったのでしょう。
今回は、高齢で廃業された昔の主治医に無理やり、近所の医者を派遣していただき
その診断により救急車で緊急入院となりました。
救急車を呼ぶほどでは無さそうな微妙な病気は困ります


入院中は調子が悪くなると幻覚が見えたり、訳の解らない事をしゃべったかと思うと
翌日には、調子を戻し、
昨日の記憶の無い事を真剣になやんだりしていました。
一時は点滴も外れ。車椅子に乗れるようになったのですが
無理やり点滴で生かされているような時期もありました。
本人も植物人間にはなりたくないとの意識があり
どうせ退院できないのなら、早く死なせてくれと医者にも申告したようです。
医者とも相談の上、
本人の生きたいという意識を最大限に引き出す為に
体調の良い時に数日間の外泊をさせる計画を立てることにしました。

ここで、問題が発生しました。
入院中の外泊は、医療を受けている期間であり、
介護の援助は一切受けられないと言うのです。
実に馬鹿げた事ですが、
医者と相談し一度退院手続きをして、
再入院をするという形式にする事になりました。


幸い、最悪ケアマネージャーが退職し、 新しい方に代わっていたので
医療と介護の引継ぎも大変スムーズに運びました。
自宅の居間の応接セットをどかし、電動ベット、介護リフトなど在宅介護の設備を整え
訪問看護、ヘルパーのスケジュール調整を行い
体調の良い日に退院する事にしました。


当日は、車椅子付の介護タクシーで帰宅。


いよいよ家族による在宅介護の始まりです。

つづく

****************

「更新履歴の目次」へ

「2003年5月5日更新記録」へ