2012年スペイン+αの旅 7





* * *

6月23日アルヘシラス→タンジェ(モロッコ)→アルヘシラスアルヘシラス泊



アフリカへの旅立ちの日(大袈裟!!)
でも
やってみたかった


個人でも簡単に行けるのだが
フェリー代が往復60ユーロ
ツアーだとガイドと食事つきで55ユーロ
洞窟であったモロッコ在住のアメリカ青年の勧めもあって
今回は安くて無難なツアーを選択



ホテルで朝食を済ませ
ブラブラとアルヘシラス港まで
味気ないフェンスに囲まれた大通りを歩く

フェリーのターミナルビルには沢山のカウンター
SALのカウンターを見つけ
ホテルで昨日受け取った紙切れを提示
小さな☆印の付いたステッカーを渡され
「ここに居ろ」とだけ言う


「パンフレットをくれ」と言ったら
「問題ない、俺が見ている」
そういう問題じゃない
「スケジュールをくれ」
「心配すなるな、ステッカーがあれば問題ない」
押し問答をしていてもしょうがない
同じツアー客がいれば大丈夫だろうと諦めて
フェリー乗り場散策



時間になって
戻ってみたがそれらしき客は誰もいない
カウンターの親爺が出てきて こっちへ来いの合図
付いて行くと
運転手になにやら言付けて大型バスに乗せられる
隣りの港町タリファまで行くのだろう

ホテルのフロントでそんな事を言っていた
(多分)

それに
万一フェリーに乗れなくても
ヨーロッパにいるのだから 何とかなると腹をくくる

バスは30分程走ってタリファの港に到着


バスの外では
数人の警官が一人の男を取り押さえている
見に行こうと思ったら
小父さんに制止された
更に
「ここで待て」と言う
小父さんは関係者らしい


同じバスから降りたアメリカ人の女の子2人と
フェリーターミナルに案内される
どうも
4人だけのツアーらしい
チケット売り場の前で再び待たされる


よく見ると
同じステッカー貼った人が他にも何人か居る
もう少し人数が増えたみたい
言葉が通じなくとも雰囲気で状況判断
少し安心


別のツアコンらしき女性が現れて
みんなに「パスポートを出せ」という
みんな出すからまあ大丈夫だろうパスポートを渡す

暫くして
往復の乗船券とパスポートとバウチャーと入国カードを渡され
あっちへ行けと言って居なくなる

乗船券も手元にあるので心配度は激減

そこはスペインの出国検査場
簡単にスタンプを押され
前の人について行く
その列は
港に停泊中の船に続いていた


大陸間を移動する国際航路と言うよりは
隣りの島へ渡る普通のフェリー



真っ青な地中海の海の水をかき分けて
船はヨーロッパ大陸からアフリカ大陸を目指す


船内はごく普通の大型フェリー

やがて
船内に長い行列が出来るが
一向に進む様子が無い
同じツアー参加のスキンヘッド小父さんが聞きにいってくれて
船内で入国検査があると確認
列が短くなってから並ぶ

普通の客席にオジサンが座り
パスポートと入国カードを確認して
一台のノートパソコンに名前を入力
スタンプを押して返してくれる
団体客の添乗員が先に並んだので列が動かなかったのだろう


晴れてはいるがガスっていて遠くは見えない

ジブラルタル海峡横断
アフリカ大陸到着を実感出来ないまま
あっけなく& 感動も無く

タンジェの港に到着

桟橋で
同じステッカーを貼った一団が集められ
係官にパスポートのスタンプがある事を確認されて

モロッコ入国
(アフリカ大陸上陸)





* * *



モロッコの旅行業者にガイドを紹介され

バスに乗り込み観光



見晴らしが良ければヨーロッパ一望出来ると言う展望台

残念ながら見えない



海水浴場


途中でバスを降ろされ

ラクダに乗ってショートツアー
ガイドは無料だから乗れと言ったが
執拗にチップを要求された



子ラクダ





* * *



旧市街メディナに入る

ガイドに引き連れられた団体が
いくつも「金魚のう○こ」の様に歩いている
我々もその一つ


先ずは市場を散策


散策と言うよりは通過?
ツアーだからしょうがない

いつもだったらもう少しフラフラしてみたいのだが、、、、




* *



ガイドに引き連れられてゾロゾロとレストランへ
観光客の団体で一杯
ビールを頼んだら
「ラマダン!」と断られた
本当?

皆でクスクスを食べる


ベリーダンスが始まり


楽団に呼び込まれたパキスタン人?
馴染んでる?






* *



再び街の散策へ



ガイドは狭い路地をズンズン進む


パン屋さん


物売りが待ち伏せし続々と追いかけて来る


20分に一度位の頻度で
ガイドは馴染の店に客を連れ込む
始めはこのシステムにうんざりしていたが
意外とここが安息の場所


個人で歩いていたら
物売りに追い回されて疲れ切っていただろう


店の中に居れば店員以外には付きまとわれない
そして
ほとんどの店の店員は数名
こちらは10数人の団体

群れで自らを防御する小魚の様に
立ち位置を間違えなければ至極安全

いつも狙われるのは
フロリダとドイツから来た女の子
イタリアからのアベック

店員は彼らに任せておけば良いのである


そうしてみると結構楽しい

織機のデモはとても面白かった



こんなドアの取っ手
幸運を呼び込むと言う物
我家にも
親父に土産でもらった物がある



ツアーお決まりの自由行動
迷路のような街で
小さな広場に30分で戻るのは少々冒険
幾つかの路地を真っ直ぐ行って
曲がらずに戻ってくる

シーズンオフなのか
街中が混雑している訳では無い
団体客のいない場所は意外と静か

勿論油断していると
どこからともなく物売りがやってくる



これコカコーラだよね



こんなお姉さんも居ました


街の北の外れはこんな感じ


展望広場?

かすかな山影
携帯電話を話し終えた女性に聞いてみた
「ヨーロッパ?」
大きくうなずいてくれた
アフリカ大陸から見たヨーロッパ大陸です!!


ジブラルタル海峡を守った大きな大砲
何時の時代に
誰から誰を守り誰を追い払ったのかは判りません




広場で集合し ガイドに連れられて港を見下ろすホテルで船待ち

オテル・コンチネンタル
旅行者がアフリカ第一夜を過ごしたであろう
あるいは
ヨーロッパへ帰る船を待ったであろう
素敵なホテル

但し、こちらも眼下に見えるのは

かつての色気を全く失ってしまった港


バスでフェリーターミナルに送られ
解散
各自勝手に出国手続き

桟橋に送り出され

一時間遅れて到着のフェリー


このフェリーに乗ってスペイン・タリファへ
簡単なスペイン入国審査を受けて
アルヘシラス行きの無料送迎バスに乗り込む

この付近は風が強いらしく風車が一杯


ホテルには9時過ぎに到着

何とか夕食にありつけた


サングリアで乾杯



ジブラルタル海峡を船で越え
はるかヨーロッパ大陸からアフリカ大陸へ

個人だったら
どっと疲れたのだろうけれど
今回は楽ちんツアー参加

プラン的には壮大な旅(?)だったのですが
普通の日帰り団体旅行でした

良かったのかな?





* * *



6月24日アルヘシラス→ジブラルタル→アルコス・デ・ラ・フロンテーラ→セビリアセビリア泊

続く


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