佐渡の旅 ④

60年前、高校生時代の佐渡訪問。
一番記憶に残っているのは「願集落」
佐渡島の北側は車の通れる道はまだ無く
北端の海岸線を歩いて訪ねた。

海岸はごごごろ石で歩きにくかった。
集落全体が竹垣で囲われていて、
その中に民家がひっそりと密集し狭い路地ばかり。

そんな昭和の風景を期待して再訪。

願集落

60年振りの訪問。

大野亀から舗装道路が開通していた。

ゴロゴロ石の海岸から強風を避ける為に
集落全体を囲っていた竹垣の面影は全く無い。

コンクリート護岸と舗装道路。

ごろた石の海岸はコンクリート護岸。
集落全体を囲む風除けの竹垣は無く、
2車線もある広いアスファルト道路が出来ていた。

面影を残す路地

さすがに集落内の路地は狭いまま。

二つ亀方面への2車線道路は行き止まり。
管理されていない遊歩道があるだけ。

遊歩道からの願集落 遠景

途中、岩と岩の間を登ったり降りたりして
1時間弱で「賽の河原」

賽の河原

難破船が打ち上げらる浜なのだろうか
ごろた石の道からしか来られない「賽の河原」
信仰の厚さを感じさせられた。

その先、賽の河原から二つ亀への道

色々な花が咲き乱れていました

宿根木集落

江戸時代、船大工が作り上げた町並み。

60年前に立寄れなかった集落。
国の重要伝統的建造物群保存地区。
3年前にJR東「大人の休日倶楽部」のキャンペーンでスポットを浴びてしまった集落。

JR東キャンペーン「佐渡・宿根木散策篇」モデル吉永小百合

100軒ほどの小さな集落は
観光バスが押し寄せる観光名所になっていた。

観光地化のお陰で昭和の風景が再現されていた。

集落を囲う竹垣

願集落に期待していた竹垣に似た風景

海からの出入口
(願集落のは二重で人がやっと通れる狭さだった)

集落内へ通ずる路地。

路地。

旧宿根木郵便局。

この路地を右に曲がったら
道幅一杯の荷物を運ぶ一輪車がやって来た。

少し戻って道を譲ったら、

とろ箱の中の立派な鯛を見せてくれた。
日本海の鯛は、太平洋より青味が強い。

風が強いので石が置かれた屋根

撮影スポットの三角家で記念撮影

宿根木街並み案内図

宿根木はんぎり

「はんぎり」とは「たらい船」の事

写真出典 宿根木はんねぎfacebook

宿の女将の娘さんの保護者繋がり。
そんな縁もあって
元警察官でオーナーの金子啓次さんを訪ねる。

操船指導をお願いした金子さん
残念ながらこれから健康診断へ出掛ける処、
ベテラン船頭さんを紹介してもらい乗船。

軽く片手で櫂をさばく。

「たらい」は平底円形なのでクルクル廻る。

和船船頭も手解きを受けて櫂を握らせてもらう。

たらいに結ばれた帯を支点に
習った通りに8の字に櫂を操ってみる。
水を捉える感覚が判る。

実に良く回転する。
和船同様左右に揺さぶれば「たらい」は前進する。

最後に「さすが筋が良い」と煽てられ
師匠とツーショット

一応、日本海制覇?


Posted by kobasan